【仮想通貨初心者完全ガイド】ステップ② 仮想通貨のメリットとリスクを初心者向けに解説
「仮想通貨って儲かるの?危ないの?」
そんな疑問に、メリットとリスクの両面から初心者向けに丁寧に答えます。ポイントを理解しておけば、過度に怖がらず、無謀にもならずに始められます。
実際、仮想通貨には夢のある可能性と同時に、正しく知らないと損をする危険性もあります。
このステップでは、良い点と気をつける点の両方を知ることで、安心して次のステップへ進めるようにしていきましょう。
目次
- 仮想通貨のメリットとは?初心者にも嬉しいポイント
- 投資としての魅力 価格上昇と将来性
- 仮想通貨バブルと半減期の仕組み
- リスクやデメリットも知っておこう
- 初心者が失敗しやすい落とし穴
- 仮想通貨を始める前に気をつけたいこと
- まとめ メリットとリスクを理解して次のステップへ
1. 仮想通貨のメリットとは?初心者にも嬉しいポイント
仮想通貨の代表的なメリットは、次のような点です。
たとえば、海外の家族に日本円を送る場合、銀行を使えば数日かかる上に高い手数料が必要です。でも仮想通貨なら、数分で送金が完了し、手数料も数百円ほどで済むことがあります。
また、仮想通貨はスマホ一つで始められるので、特別な知識や手続きも不要です。これにより、金融機関が整っていない地域でもお金のやり取りができるようになりました。
2. 投資としての魅力 価格上昇と将来性
仮想通貨が注目されている理由の一つは、価格の上昇幅の大きさです。
たとえば、ビットコインは登場当初は1BTC=数円程度でしたが、現在(2025年8月)では1,700万円前後まで上がっています。つまり、わずか数年で資産が数百倍以上になることもありほど、値動きが激しい世界なのです。もちろん常に上がるわけではありませんが、長期的に見ると「早めに始めた人が得をする」構造があるため、資産形成の手段として注目されています。
また、ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨は、将来的にデジタル決済のインフラになると期待されており、「次のインターネットのような存在」とも呼ばれています。
このように、長期では大きな成長余地が期待されます。そこで、その成長力を客観的に把握するために、投資の“ものさし”として広く使われる指数と比べてみましょう。
S&P500と比較する理由
S&P500は米国を代表する500社で構成される株価指数で、長期投資の成績を測る世界的なベンチマークです。
そのため、ビットコインのリターンを相対的に理解する比較対象として最も分かりやすい指標です。
- ビットコイン(過去10年の年平均成長率/CAGR):年率 約50%前後
- S&P500(過去10年平均):年率 約10%前後
ビットコインは非常に高い成長率を誇りますが、これは長期的に平均した数値であり、単年で70%の下落をする年もあれば、数百%上昇する年もあるという極端な値動きの結果です。
つまり、「毎年50%上がる」という意味ではない点を理解しておくことが重要です。
さらに、たとえビットコインの年利回りを20%程度に控えめに見積もった場合でも、税金を考慮してもケースによってはS&P500より手元に残る利益が大きくなること多いのも事実です。
3. 仮想通貨バブルと半減期の仕組み
仮想通貨市場は、しばしば「バブル(急騰)」と「暴落(急落)」をセットで繰り返すのが特徴です。
バブル局面では「今買わないと乗り遅れる」という心理が一気に広がり、短期間で価格が急上昇しますが、ピーク後は利益確定売りや市場心理の冷え込みで急落しやすくなります。
過去の例:
・2017年のバブル:約10万円 → 約200万円、その後1年で30万円台へ急落
・2021年のバブル:約70万円台 → 約750万円、その後一時300万円台に下落
この背景にある要因の一つが、ビットコインの「半減期」です。
ビットコインは「マイニング」という計算作業によって新規発行され、その報酬(新規発行量)は約4年ごとに半分になります(=半減期)。新規供給が絞られるため、需要が変わらなければ価格が上がりやすい構造になり、実際に過去の半減期前後で価格が大きく上昇し、その後にバブルと呼ばれる局面が形成されることが度々確認されています。
4. リスクやデメリットも知っておこう
一方で、仮想通貨には次のようなリスクやデメリットもあります。
- 価格の変動が激しい(ボラティリティ)
- 詐欺やハッキングの被害がある
- パスワードや秘密鍵を失うと資産を取り戻せない
- 税金の計算がややこしい
たとえば、朝に買った仮想通貨が夜には10%以上価格が動いていることもあります。これは大きく利益が出る反面、逆に損失も出やすいということです。
また、仮想通貨を保管する「ウォレット」の管理を間違えたり、怪しいサイトにアクセスしたことで資産を失う人もにいます。
特に税金は、株やFXとは異なり損益通算ができず総合課税(累進課税)になるため、計算方法が複雑です。さらに、年間20万円を超える利益には確定申告が必要になる場合もあります。
税金の仕組みや節税の考え方については、ステップ⑧ 仮想通貨の利益にかかる税金とは?雑所得・計算方法をわかりやすく解説 (準備中)で詳しく紹介しています。投資を始める前に一度確認しておくと安心です。
こんなふうに、仮想通貨にはワクワクする可能性がある一方で、注意しないと大きな損につながることもあるんです。事前にリスクを理解しておくことが大切です。
5. 初心者が失敗しやすい落とし穴
特に初心者が気をつけるべき落とし穴は次の4つです。
- SNSやDMの怪しい勧誘 — 「必ず儲かる」「短期間で倍」などはほとんどが詐欺
- 秘密鍵やパスワードの紛失 — ウォレットの秘密鍵などは紙に書くなどして厳重保管
- 税金の未確認 — 売買や交換で課税される場合がある。申告漏れに注意
- バブルでの高値掴み — 周囲の熱で焦って買わないこと。冷静な判断が必要
(ウォレットや秘密鍵については、ステップ⑤ 仮想通貨ウォレットの基本 メリットや使い方を初心者向けに解説(準備中)を参照してください)
6. 仮想通貨を始める前に気をつけたいこと
仮想通貨を始める前に、次のポイントを意識しておくと安心です。
- まずは少額から始める
- 信頼できる国内取引所を使う
- ウォレットの管理方法を理解する
- 情報収集は公式サイトや信頼できるメディアから行う
また、仮想通貨は値動きが非常に大きいため、「分散投資」を心がけるとリスクを減らせます。
投資の鉄則といわれる分散投資は、資産ごとに価格の動き(相関)が異なるため、片方が下がってももう片方でカバーでき、結果的に価格変動(ボラティリティ)を抑える効果があります。
仮想通貨だけに資産を集中させるのではなく、金・米国株・投資信託などの複数資産と組み合わせることで、価格下落のリスクを他の投資でカバーできる可能性があります。
初心者のうちは、いきなり大金を入れるのではなく、まずは「数千円〜1万円程度」で実際に操作を体験してみるのがおすすめです。少額でも価格の動きや送金の仕組みが体感できます。
7. まとめ メリットとリスクを理解して次のステップへ
仮想通貨は、これまでの金融にはなかった新しい仕組みを持っていて、ワクワクするような魅力と同時にリスクも存在します。
メリットだけに目を向けず、リスクにも備えることで、失敗のないスタートが切れます。
焦らず、少しずつ知識を積み重ねていくことが、安心して仮想通貨を始めるための第一歩になります。準備を整えれば、誰でもスタートできますよ。
次のステップでは、仮想通貨を購入するために必要な「取引所の選び方」と「口座開設の流れ」について詳しく解説していきます。
どの取引所を選ぶかは、今後の取引のしやすさに大きく影響します。あらかじめ基本を理解しておくことで、スムーズに始めることができます。
👉 次はこちら: ステップ③ はじめての仮想通貨取引所選びと口座開設のやり方(準備中)